自称SSWモドキひでやんの妄言集2~中まで生焼け~

和歌山県在住。自称シンガーソングライター兼バンド「フレッカパンジー」のボーカル。食べてる時は幸せ。おなかがすくと不機嫌。音楽活動の告知及び天国と地獄が観覧車のようなペースで訪れる平凡な日々をひっそりとまとめる。

オリジナル曲『あいのにおい』について、その2。

ひでやんです。



今回は、オリジナル曲『あいのにおい』についての解説です



先日は『詞先』だの『メロ先』だの言いましたが

僕が作曲するにあたってよく使う、もうひとつの手法に

『勝手にタイアップ』というやり方があります

これは、ただ単にテーマを決めるのではなく

「あの商品のCM曲」とか

「この本を映像化した時の主題歌」など

文字通り、勝手にタイアップ曲として作ってしまうことです



では、この曲は一体何の勝手にタイアップだったかというと

「漁港の肉子ちゃん」という、西加奈子さん著の小説

これが映画になったら、という設定で作りました

「漁港の肉子ちゃん」については、また別の機会に触れるとして

この本のベースにある「母娘」という部分に焦点を当て

成長した娘が、老いてゆく母を見る

そんな歌を書いたつもりです



1番Aメロにて

出だしだけ聞けば「ラブソングかな」とも思えますが

『暗い部屋』『ぬるま湯』とはズバリ、胎内にいることを指し

親子の話であることを匂わせています



サビにて

『おんなじ話何回したって初めての顔で聞くから』と書いたのは

やはり歳を取ると皆一様に、同じ話を何回も、さも初めて言うかのように話し出します

それに対して

僕なんかは「前に聞いた」とかにべもなく返してしまうんですが

これが、本当に痴呆出てきてたら

もっと穏やかに接する事が出来んのかな…

とか思ったのを表現してます



Bメロでは、1番と2番で『娘と母』それぞれの立場を変えてリンクさせてます

私は大きくなり、あなたは小さくなっていく

手を繋ぐ時の立場も、いつか入れ替わってしまうのでしょうか



それでも

もうそんな歳でもないのに、我が子の頭を撫でる親の姿に

『あぁ、いくつになってもこの人の子供なんだな』

そんな気持ちを抱かせる

かくも、親の愛とは不思議なものである

というのが2番サビです





残 念 な が ら 実 体 験 で は あ り ま せ ん 。



今日の一曲

Girl/秦基博

"結ぶ指先を 小さな手が握り返す"

これは逆の視点ですね。