自称SSWモドキひでやんの妄言集2~中まで生焼け~

和歌山県在住。自称シンガーソングライター兼バンド「フレッカパンジー」のボーカル。食べてる時は幸せ。おなかがすくと不機嫌。音楽活動の告知及び天国と地獄が観覧車のようなペースで訪れる平凡な日々をひっそりとまとめる。

漫画はゴハンものが多い。

ひでやんです。



今年に入って、なんだかんだ毎月のように音楽イベントがありますが(予定は7月まである)

気持ちの上では、今はインプットの時期でして

とりわけ、どうやら本のほうに向いているようです

記憶にあるだけでも、1月から小説6冊(ということは、少なくともあと2、3冊は読んでる)

本屋でも先ず小説に目がいく

とにかく読みたい本がたくさんある

今年中に何冊読めるのか

はたまた、突然読書熱が冷めてしまうのか



最近読んだのは

荻原浩の『金魚姫』
新堂冬樹の『夜姫』
西加奈子の『i』

そして、今は西加奈子『地下の鳩』を読んでます

西加奈子といえば『きいろいゾウ』や『円卓』などが有名

両方とも映画になってます(前者は向井理宮崎あおい、後者は芦田愛菜が主演。両方観ました)



しかし

やっぱり僕のイチオシは『漁港の肉子ちゃん』



近年でこそ、著者の稀有なバックボーン(テヘラン生まれ、カイロ・大阪育ち)を活かした作品が多い(『i』『サラバ!』等)ですが

『漁港の肉子ちゃん』に関しては、その要素は薄め

ながらも、その地下深く奥底に脈々と流れる「ソレ」を確実に感じる

西加奈子節とも言うべきか

とにかく、このなんとも言葉にし難い「ソレ」こそが

西加奈子の『うま味』だと思っています



もちろん、書くことそのものも上手い

「紙の上の文字であること」を巧く使う、というか

小説という媒体を熟知し、同時に愛がある

この人は、本を書くのも、読むのも好きなんだろうな

と思わされる

『i』に登場する主要人物の名前とか

本を使った仕掛けがたまらなく効いてる

こういうのを発見した瞬間は、ガッツポーズのちニヤニヤが止まらない

はたからみれば、大層気持ち悪いヤツである(だから基本的に小説は家で読む)



面白い本は、ページを捲る手が止まらない

あと1章、あと1ページ、あと1行…

そして夜が明ける

時間も我も忘れる瞬間なんて、人生、そうあるもんでない



本を好きになって良かった。



今日の一曲

集まろう for tomorrow/YUKI

"楽しいから笑うのではなく 笑うから楽しくなる"

それもそうだ。