自称SSWモドキひでやんの妄言集2~中まで生焼け~

和歌山県在住。自称シンガーソングライター兼バンド「フレッカパンジー」のボーカル。食べてる時は幸せ。おなかがすくと不機嫌。音楽活動の告知及び天国と地獄が観覧車のようなペースで訪れる平凡な日々をひっそりとまとめる。

腐ってからが勝負。

ひでやんです。



今気に入って読み返してる漫画

『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』

著者は「永田カビ」さん

以前日記に書いた『一人交換日記』という漫画の、前作です

ジャンルとしては、エッセイ漫画になるのか

とにかく、この永田カビさんの

言葉の選び方が良い

言葉にするのが難しい事を、なんとか言葉にして

気負いの無い絵で、上手く表現されている

何て言えば良いのかわからない感情について

ずっと、一所懸命言葉を探しているのだろう

だから、出てくる文章に『ハッ』とさせられっぱなし



「不安で怖いというのは、少しでもこぼれおちたらアウトの水が満タンに入ってるコップを頭に載せてるような感じ」



「あたたかい居場所を得るには、お金以外にも何かがいるらしかった」

「その、お金以外の『何か』は、物をおいしく食べるのにも、自分をきれいに保つのにも、人と尊重し合う事にも必要なものだと後年気付く」



「自分を大事にできないから、何を思っても自分から『大した事ない』扱いされる」

「自分で自分を大切にできると周囲の人も快適だし、全面的に他人に頼るとなかなか難しいし他人に負担だ」

「自分を自分で大事にしていた方が色々効率も良くて、自分にも他人にも良い」



等々…

これらの言葉に、それをひねり出した当人の絵が付きます

上手い下手や合う合わないではなく、当人だから描ける、当人ならではの、その言葉に対する絵

だからこそ、どうしようもなく伝わってくる

思いであって、思想ではない

人間が描かれている

まさしく、エッセイ漫画だと思います



この人が、何故レズ風俗に行く事になったのか

そして、その事で何がどうなったのか

それは漫画を読んでのお楽しみ



永田カビさん著作の『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』と『一人交換日記』



ひっそりと、激しくオススメです。



今日の一曲

桜の雨、いつか/松たか子

"ありがとうって言ったら 永遠にさよならになる"

媚びない聖子ちゃん、っていう感じ。