小説『リバース』について。
ひでやんです。
昨晩、小説『リバース』読み終えました
感想としては、作品の内容どうこうよりも
『湊かなえって、こんなミステリーも書けるんや!』という驚き
相変わらず、澱のような感情を重々しく書くのが上手ではありますが(故に、読むテンポが遅くなりがちなのですが)
この作品に関しては、そのあたりのバランスが良く、読むのに苦労はしませんでした
たぶん、『主人公が男性である』という点と
この小説を書くにあたっての前提設定(解説者曰く、『出版社からのお題』)が特殊である為
まるで"近年の東野圭吾"を読んでいるような、ライトな読み口、それでいて物語の先を想像(妄想)せざるを得ない読後感
湊かなえにとっては、新たな、そして異色の代表作と言っても過言ではないのでしょうか
ドラマ化された今だからこそ、これを機に『湊かなえ入門編』として是非読んで頂きたい
そんな作品でした
個人的には、見え見えのミスリードに敢えて乗っかかり
思い通りの展開の中、『ちょっと女性に優しすぎない?』と思っていた所に
ラスト1ページで頭から水を掛けられた感じ
コレコレ、やっぱりミステリー小説はこうでなくっちゃ!
という、爽快感と共に
その最後の1行と、その為に張られた伏線に対して
一人、唸るしかありませんでした
コーヒーに蜂蜜、試してみよう。
今日の一曲
ハチミツ/スピッツ
"ガラクタばかり ピーコートのポケットにしのばせて
意地っ張りシャイな女の子 僕をにらみつける"
でも今はカフェイン控えてる(不眠対策)。