自称SSWモドキひでやんの妄言集2~中まで生焼け~

和歌山県在住。自称シンガーソングライター兼バンド「フレッカパンジー」のボーカル。食べてる時は幸せ。おなかがすくと不機嫌。音楽活動の告知及び天国と地獄が観覧車のようなペースで訪れる平凡な日々をひっそりとまとめる。

変態紳士の視点から。

どうも、ひでやんです。

今回は少しアダルトな体験談を…



16:00。

とあるビルの一室。

仰向けになった俺の傍らには、瞳の大きな若い女性。

「はい、じゃあ大きく開いてください。」

促されて、俺はゆっくりと開いていく。

「フフ…我慢してくださいね?」

そう言って女性は、ゴム手袋をしたその細く長い指を、俺のヌメリを帯びた粘膜の中へと滑らせた。

女性の指先は、何かを探すような動きで粘膜の内側を擦る。

そして、少し腫れた場所に当たりを付けると、執拗にそこを責めた。

たまらず、嗚咽が漏れた。

その表情も、ぽっかりと開いた奥までも覗かれているのだと思うと、羞恥のあまりに卒倒しそうになる。

「じゃあ、コレで自分で見てください。」

追い討ちをかけるように、女性は俺に手鏡を持たせ、自分でそこを見てみろと言う。

至近距離からのライトで煌々と照らされたそこは、赤く濡れた粘膜がまるで別の生き物のように蠢いていた。

女性の責めは更に続く。

鏡越しに己が恥部の状況を説明され、恥辱に身悶える俺を柔らかな笑顔で見つめる。

その手に、液体の入った注射器と、まがまがしい棒状の機械を携えて。

女性は念を押すように、再び言った。

「最初は少し痛いけれど、すぐに良くなりますからね。」

今度は疑問符が付かなかった。

不意に全身が強張り、空調を無視して汗が流れる。

粘膜にチクッとした痛みを感じた後、徐々に痺れたようになっていった。

何かのクスリだろうか?

女性は棒状の機械をゆっくりと粘膜に近付け、中へと挿入した。

さらに奥へと突き入れた上で、躊躇いなく機械のスイッチを入れた。


規則正しいモーター音と共に、棒の先端が回る。

痛みはすでに感じない。

代わりに、音と振動が脳まで響いてくる。

頭がおかしくなりそうだ。

粘膜から流れ出した体液が、辺りを濡らす。

耐えきれず、堅く閉じていた眼を開いて、女性に限界を訴えた。

しかし、見下し気味の笑顔で、憐れむかのように女性は言う。

「もう少し、我慢しましょうね。」

この地獄のような時間は、およそ30分にも及んだ。





…無論、歯医者の話である。



今日の一曲

愛しさが止まらない/まきちゃんぐ

"身体じゃなくて 言葉じゃなくて 繋がるすべがわからなくて
ただただ涙が溢れて 愛しさが止まらない"

いくつになっても歯医者は怖い。