自称SSWモドキひでやんの妄言集2~中まで生焼け~

和歌山県在住。自称シンガーソングライター兼バンド「フレッカパンジー」のボーカル。食べてる時は幸せ。おなかがすくと不機嫌。音楽活動の告知及び天国と地獄が観覧車のようなペースで訪れる平凡な日々をひっそりとまとめる。

映画『リリーのすべて』。

ひでやんです。



うってかわって、今日は映画の話



リリーのすべて

才能溢れる画家・アイナーには、封印していた秘密があった。
ある日、同じ画家である妻・ゲルダの頼みで絵画モデルをすることに。
女性用のストッキングを身につけた瞬間から、衝動を抑えられずにいるアイナー。
また、ゲルダもアイナーの美し過ぎる女装姿につい魔が差し、彼に"女性"を施していく。
二人のイタズラは日に日にエスカレートし、とうとうパーティーにまで女装して出掛けてしまう。
その時すでにアイナーは、もう後戻りは出来ないと分かっていた。
そして、本当の自分は『リリー』という女性であるということも…。



実話を基にした、所謂トランスジェンダーのお話。

主演の俳優さんが、ただでさえモデル体型の美形なんですが
女装して化粧すると、もはや女性にしか見えない。(若かりし頃のヒラリースワンクみたい)
ふとした仕草や表情には、男と分かっていてもドキドキします。

また、妻役の女優さんも素晴らしかった。
感情を抑え、どこか作り物のような(実際、作っていたのだが)アイナーとは対称的に
感情を露にし、情熱的で人間臭いゲルダを上手く表現していたと思います。


物語の前半ではトラブルもありつつ、変わった二人のラブコメディにも思えますが
後半からはガラッと空気が変わります。
予備知識無しだったんで、まさかそんな話だったとは…ハッピーエンドだと思ってたのに。


しかし、『幸せ』なんて人それぞれですから
愛すべき自分になれたことが、アイナーにとっては幸せだったでしょうし
愛を全うしたゲルダもまた、幸せだったのではないでしょうか


ヘドウィグ、ボーイズドントクライ、キンキーブーツ等々

昔からトランスジェンダーものには不思議と惹かれて観てきたのですが

色々考えた結果

男とか女とか、若いとか年寄りだとか





本当にくだらない





だからこそ



大事なんだろうな、と思います。





究極、人は人で、人と人だよ。



今日の一曲

やさしい花/奥華子

"声にならない想いを胸に 人は生きていくのかな"

それを表現するのがアーティストなのでしょうか。